初めての方へ

初めて介護をされる方・初めて福祉用具を使う方々へ

介護は誰もが通る、誰もが経験することです。なにも特別なことではありません。 だからこそ、必要になって慌てるのではなくあらかじめ福祉用具の現在とあるべき未来を掴んでおきましょう!

あくまでも私見ですが、2017年11月現在、福祉用具利用の姿は、相変わらずの処遇機器・対処器具になったままです。
確かに欠損した部位(部分)を補うことから福祉用具の歴史は始まってはいます。しかし違うんですよね~。
たとえ欠損した部分を制度で補っても、真の要介護者のためになってないということです。補った後の周りの生活環境との融合と、周りの人達並びに各種関係者の気持ちが大事なんです。
そうすることが、真の「補い・おぎない」ということです。

25年間にわたり福祉用具関連に従事している、私の生の言葉(感想)です。

もうちょっと具体的に話しましょう。 使い方にもよりますが、まだまだ「寝たきり」なんていう日本独特の言葉で、自立支援と自立復帰に目的があてられておらず、身体状況を中心に、そのシーンと一場面だけしか考えていない使われ方が続いているということです。

かなり具体的に書きましょう。例①
介護用ベッドは単に寝るための物ではなく、起き上がるための物と意識をすべきです。 そして、寝台の上下機能についても、立ち上がりや、シーツ類の交換に介護者に便利なものというよりも、実は寝台上にいるときも就寝中も、周りのご家族と同じ目線で同じ空気の流れ、同じ匂いを感じられるってことなんですよ。
また、電動化された機能は、介護負担軽減だけではなくご利用者自らの意思のもと操作できる・していただくためのものなんです。

例をもう一つ② トランスファー用具について
確かにスライディング性のいいものは、介護負担の軽減に有効です。でもね~・・・。
すべらされる要介護者の気持ちを、感じ取っていますか?
出来るなら使わないで済むような環境設定と、各種関係者の創意工夫により日頃からのリハ(リ・ハビリス)での工夫をされているのでしょうか。
残念ながら答えはNo!と、言わざるをえないですね。

さらにもう一例③ エアーマットについて
垂直応力のみの考察はもうやめにしましょう。まだまだ、とりあえずエアーマットを!というエアーマット万能神話とエアーマット症候群の方々を見かけますが・・・。
ずれ、ねじれ、せん断力などまだまだ考えるべき項目があるはずです。
そして圧の再分散と、身体部位ごとに目標を定めた介護する側のチームアプローチが重要です。そして目標に至るまでの数多くの目的も明確にしておきましょう!チーム全員が・・・。
そして身体だけではなく、心の部分にまで及ぶ、目配りと気配りと思いやりがあれば最強です!

長々と気難しいお話をさせていただきましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます!ただ従来通りのやり方にのるのではなく、そこには要介護者の気持ちに寄り添った創意工夫が必要であると言いたかったわけです。

せっかく私たちのWEBサイトにお越しいただき、最後まで読んでいただいたってことは、何かしら疑問や、ご質問ご要望等お有りではないですか?介護に関することならどんなことでも精一杯ご回答させていただきます。お気軽にお問い合わせ下さい。

今よりも明日、明日よりもより良い明後日に向けて!

お問い合わせやご相談はこちらから
お気軽にお電話ください。0120-960-421